面白い仏教の世界⑮…冥界の鳥、ホトトギスとの会話。
※白狐が、死後の世界を旅するという想定で、書かせて頂いておりますが、宗派や歴史により、内容が多少違う事もございます。
昔、先生から学んだ「十王経」(じゅうおうきょう)の経典に基づき記しますが、創作のやりとりの部分もございますので、ご了承下さいませ。

「さて、次は…ついに最後の十王、五道転輪王の王府じゃな…。」
ホトトギスが感慨深げに言いました。
「ホトトギスさん、ここまで私を連れてきてくれて、ありがとう。
私はずっと聞きたかった事があります。」
「何かな?」
「ホトトギスさんは、以前人間だったから、このようにお話ができるのでしょう?
ではなぜ生まれ変わらないのでしょうか?話したくなければ、話さなくても良いのですが、こんなに親切な方が、鳥のままでいるだなんて…」
「そうじゃな…ハハハハ。最後の王府に行く前に、話をしておくとしよう。」
「私は、以前は、確かに人間だったんじゃよ。
お金持ちにはなれなかったが、真面目に誠実に生きてきたつもりじゃ。
私には、実はお前さんによく似た娘が1人おってな、とても優しい子じゃったが、心を病んでおった。
そんな娘の心を利用する、悪い男がよってきて、娘は道を外れた恋をしてしまった。
娘は、どんどん心を病んでゆき、私にはどうする事もできなかった。
昔は心の病の薬はほとんど存在しなかったからね…
とても心配じゃったよ…」
「そんな時、私は病におかされ、寿命を迎えてしまった。
1人残してきた娘が心配で、たまらなったのじゃよ。」

「閻魔大王様の所でも、泰山王様の所でも、私は「六道解脱」を言い渡された。」
「六道解脱とは一体どういう事でしょうか?」
「もう苦しみのある、六道の輪廻をしなくても良くなったという事じゃよ。
極楽と呼ばれる場所…いや、苦しみのない世界、宇宙の一部の存在になるとでもいうのだろうか、とにかく、もう現世にも、冥界にも来ることはなくなるという事じゃよ。」
「そうなると、残された娘には、会えなくなる。だから、私はそれを断り、何とか娘のそばにいられるようにお願いしたのじゃ。
そんな時、娘が私が亡くなった事で、心が崩壊し、ついに自害してしまった…
娘は、すぐに冥界に来るが、自害した者は、餓鬼道に落ちる。そしてまた来世も生命を放棄した事で、同じような境遇に生まれ変わるとされておる…」
「私は、娘が餓鬼道に落ちて苦しむのを助ける事もできない。
だから、強制的に生まれ変わりをさせられる、最後の五道転輪王の裁判の前に、冥界の食べ物を口にしたのじゃよ。」

「以前、冥土カフェで話をしたと思うが、冥界の物を口にすると、二度と冥界から出られなくなる。それでも私は娘をせめて冥界に来た時だけでも助けになりたいと、そうしたのじゃ。」
「これには五道転輪王も、どうする事もできず、それでも私にお慈悲をかけて下さり、私が冥界でさまよわなくても良いように、冥界と現世を往復できる、ホトトギスとして姿を変えて下さったのじゃよ。」

「私は娘が裁かれるのをじっと見守った。
餓鬼道に落ち、苦しむ娘に何とか励ましの言葉をかけ、また生まれ変わり、また冥界に来た時に、励ましの言葉をかけ…その繰り返しをもう300年程繰り返したじゃろうか…
お前さんによく似た娘だったよ…」

「だから、お前さんを死出の山で見かけた時は、本当に驚いたよ。
私の娘に瓜二つだったからね。
何とか導いてあげたいと思ったから、ずっと私は近くで見ていたのじゃよ。」
「そうだったのですね…娘さんの為に、ホトトギスの姿になってまで…
300年もずっと娘さんを待ち続けるだなんて…
では、もうホトトギスさんは生まれ変わらないのでしょうか?」
「私が望んでそうした道じゃよ。心配しなくても良い。ハハハハ。
お前さんと、こうして旅ができて良かったよ。
私は本当の娘と旅をしているようで、楽しかったよ。
ありがとう。」

「ホトトギスさん、私が現世に戻っても、また飛んで会いに来てくれますか?」
「勿論だとも。長生きをして、家族を大切にするのじゃよ。
辛い事があっても、冥界はこんな場所じゃ。
命を大切に、お前さんが、やりたい事は全部やれば良い。
楽しい事を沢山するのじゃよ。」
「さあ、阿弥陀如来様の化身の五道転輪王、最後の王府へ向かうよ。」
「はい。」
私は、涙でいっぱいになっていました。
🌳今日の木は何の木?🌳
8月28日は、ナツハゼの木です。
ナツハゼの木は、ブルーベリーの仲間で、日本のブルーベリーと呼ばれております。
夏の時期に、ハゼのように紅葉する為、ナツハゼと名前がつけられました。
花の開花は5~6月、釣鐘状に、下向きに花を咲かせます。
果実は8~10月に、5~8mm程のブルーベリーのような実をつけます。
ブルーベリーのように甘酸っぱく、ポリフェノールも多く含むので、ジャム等に加工して食べる事ができます。
🌳世界に木を植えよう🌳
私は美しい自然を守りたいと願う1人の人間です。
山や森は、天然のろ過装置となり、美味しい水や空気を作ります。
木々から作られた豊かな土壌は、植物を育み、様々な生物達が、元気に育ちます。
その豊かな栄養分は、川から海に流れ込み、豊かな海を作り、海洋生物を育てます。
木々からは、建材や家具、薬品等が作られ、私達人間の生命を支えます。
🌳しかし今、地球上では人間の手によって森林破壊が進み、異常気象が続いております。
木々は酸素を生み出し、地球温暖化の緩和を促す、重要なファクターです。
植樹は、私達の生活と未来を守り、地球上の生物も守ります。
私は毎年1本は木を植えるようにしておりますが、ご自身の代わりに、植樹してもらえる、植樹団体をご紹介致します。
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🌳One Tree Planted🌳
世界的にも有名な非営利団体で、わずか1ドルで1本の木が地球上に植えられます。
自然環境保護にご興味のある方はご覧下さいませ。

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