面白い仏教の世界⑫…泰山王(たいざんおう)王府、七つの鳥居と生まれ変わり。
※白狐が、死後の世界を旅するという想定で、書かせて頂いておりますが、宗派や歴史により、内容が多少違う事もございます。
昔、先生から学んだ「十王経」(じゅうおうきょう)の経典に基づき記しますが、創作のやりとりの部分もございますので、ご了承下さいませ。

「白狐や、あの山の上にあるのが、泰山王王府じゃよ。」
ホトトギスが言いました。
「わあ~すごく高い山に王府があるのですね!まるで天にも届くような高さです!」
泰山王王府は、星空と一体化するように煌めき、まるで天界へと繋がっているかのように見えました。
「登りながら、話をするとしよう。泰山王王府は、死者が亡くなってからちょうど7回目の裁判、つまり49日の日にあたる。そして、この日は死者にとって特別な日じゃよ。なぜ特別かわかるかな?」
「49日の法要を行う日ですよね?祖父母や父の法要も行いました。でもなぜ特別なのか、意味が分かりません。」

「この日は、ついに死者が生まれ変わる日なのじゃよ。今までの裁判の結果をふまえ、行先が決まる。だから死者が少しでも良い場所に生まれ変われるように、生きている者が、法要を行い、泰山王に願う日なのじゃ。泰山王は、薬師如来の化身でもある。」
「えっ!という事は、亡くなってわずか49日で、生まれ変わるのですね!何か思っていたより、とても早い気がします。」
「確かにそうじゃな。でも実は全員ではない、罪が重い者やどうしても納得がいかない者は、次の100日目の裁判まで、審議を伸ばす事ができるのじゃよ。」
「そうなのですね…生まれ変わるのは、どのようにして…」
「知りたいかな?それでは、中に入るとしよう。死者が生まれ変わる特別な瞬間も見る事ができるよ。」
ホトトギスはそう言って、裁判の行われる部屋まで、案内をしてくれました。
星空が美しく、泰山王王府は、他の王府以上に輝いているように見えました。

中では既に泰山王の審議が始まっていました。
「そなたの生まれ変わり先は、既に決まっておるが、意義はないかな?」
座った男性は、静かに頷きました。
「次に生まれ変わったら、もっと良い世界に行けるよう、善行を行うよう努めます。」
「よろしい、それでは、来世へと生まれ変わる事にしよう。外に出るが良い。」
泰山王は、外の庭を指差しました。
庭の方を見ると、見た事もない鳥居が6つ、並んでおりました。

「あの六つの鳥居は、素材も色も大きさも違う鳥居じゃよ。鳥居の向こうを覗いても、誰もその先は見る事は出来ない。くぐるとそこは、生まれ変わり先になっておる。」
ホトトギスが言いました。
「好きな鳥居を自分で選び、その鳥居をくぐりなさい。」
泰山王は、男性に言いました。

皆が見る中、男性はどの鳥居をくぐれば良いのか迷っていました。
見た事もない風景に、恐れを感じているようにも見えました。
「私でも怖いです。あの先がすでに生まれ変わり先だなんて…。生まれ変わり先が決まっているのに、まるでロシアンルーレットのようです。」
「これも本人で決めた事。どんな場所でどのような両親の元に生まれるのか、天のタイミングとでも言うのか…、こればかりは、ワシにも分からん。」
男性は、心を決めたようで、鳥居の方に歩き出しました。

「ありがとうございました。」
男性は一度振り向いて、深くお辞儀をし、鳥居に向かってまっすぐ進み、鳥居をくぐりました。
男性が鳥居をくぐると、鳥居は何事もなかったように、元の庭の風景に戻り、そして男性はは消えました。
「生まれ変わった瞬間じゃよ。」
ホトトギスが言いました。
私は、何も言う事が出来ずに静かに座っておりました。
🌳今日の木は何の木?🌳
8月19日は、イタリアンサイプレスの木です。
イタリアンサイプレスの木は、南ヨーロッパや中近東、地中海沿岸等の地域を原産とする、常緑針葉樹です。
現地では、樹高40m、直径1mを超す大木にもなり、ノアの箱舟を作るのに使用されたと言われております。
日本へ渡来したのは、明治時代半ば、青みがかった葉や樹形が美しく、古代ローマ時代から、街路樹として植えられ、現代でもコニファーとして人気があります。
枝葉から抽出されたオイルは、アロマオイルとして使用され、リラックスや安眠に非常に効果があるとされております。
🌳世界に木を植えよう🌳
私は美しい自然を守りたいと願う1人の人間です。
山や森は、天然のろ過装置となり、美味しい水や空気を作ります。
木々から作られた豊かな土壌は、植物を育み、様々な生物達が、元気に育ちます。
その豊かな栄養分は、川から海に流れ込み、豊かな海を作り、海洋生物を育てます。
木々からは、建材や家具、薬品等が作られ、私達人間の生命を支えます。
🌳しかし今、地球上では人間の手によって森林破壊が進み、異常気象が続いております。
木々は酸素を生み出し、地球温暖化の緩和を促す、重要なファクターです。
植樹は、私達の生活と未来を守り、地球上の生物も守ります。
私は毎年1本は木を植えるようにしておりますが、ご自身の代わりに、植樹してもらえる、植樹団体をご紹介致します。
↓
🌳One Tree Planted🌳
世界的にも有名な非営利団体で、わずか1ドルで1本の木が地球上に植えられます。
自然環境保護にご興味のある方はご覧下さいませ。

このブログへのコメントはmuragonユーザー限定です。